WDが2兆3千億円でSanDiskを買収
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20151021_726813.html
米Western Digital(WD)と米SanDiskは21日(現地時間)、WDがSanDiskを買収することで合意したと発表した。買収の支払いは現金と株式で行なわれ、総額は約190億ドル。
現存するHDDメーカーは、いずれも買収、合併によって事業、市場シェアの拡大を行ない、生き残りを続けてきたが、今回WDは同じストレージ事業でもフラッシュメモリ製品を手がけるSanDiskを約2兆3千億円で買収することで、ポートフォリオを拡大する道を選択した。
一方、東芝は日本時間の21日付けで四日市工場新第2製造棟の一部竣工およびSanDiskとの共同設備投資を発表しているが、WDは、SanDiskの買収後も東芝とのジョイントベンチャーは継続するとしている。
DD-RESCUEより
HDDを代表とするストレージ関連業界の統合・合併が続いているが、半導体(メモリー)製造業とHDD製造業の合併にまで広がった。2012年にHDD製造業のHGST(日立)がWDに売却され、傘下となり、HDD製造業者は事実上3社(WD、Seagate、東芝)となり、WDのシェアが過度になることを防ぐため、3.5″HDDの製造設備・技術を東芝に譲渡し、HGSTのブランドを残すなどの対策が講じられているので、次は、東芝とWDのSSD・HDD事業の統合・合併になるのではないかと予想する。現時点において、東芝の半導体事業は、(SanDiskとジョイントベンチャーの)フラッシュメモリーを中心に置き建て直しを図ると発表し、先日もSONYにイメージセンサー事業を売却するとの報道が流れたばかりだが・・・ 薄利多売を求められる最新のコンピュータ・ストレージ業界も、DELLとEMC、WDとSanDisk、と続けば、WDと東芝も遠からずと思う。 データ復旧業者からみれば、それでファームウェアなどの統合も進むことになるので、部品などの互換性が広がり、ドナードライブなどの入手に苦労が少しでも減ることがあれば、歓迎したい流れでもあるのです。