最も基本的でありながら、よく理解されていないところを解説【ファームウェア】
ファームウェアは、基板上のフラッシュメモリとMBRの両方に書き込んである?
某データ復旧解説サイトに書いてある話。
HDDの制御ソフトのことです。
基盤上のフラッシュメモリとMBRの両方に書き込んであります。
製造ロット(型番などの製造番号ではない)ごとに異なる場合が多い様です。
従って基盤交換をお行おうとする場合は、極めて高確率で不整合を起こし、事態を悪化させます。
個人による基盤交換によってデータ復旧を試みるのは事実上不可能です。
きちんとした復旧業者は、相当数のファームウェアをストック(又は入手ルートを確保)しており、それにより修理が可能になります。
DD-RESCUE より
ちなみに、某巨大掲示板やデータ復旧業者の中にも存在しますが、「基板」と「基盤」どちらが正しい??
基板は、PCB(Printed Circuit Board)やPWB(Printed Wiring Board)のことで、Board=板のことです。一方「基盤」は、日本語でも「基礎」や「土台」を指す言葉。
以上。
HDDの製造業者に言わせると「ファームウェア」とは、その通り「HDDの制御ソフト」ですが、書き込んであるのは「基板上の一番大きな、コントロールICが中心で、その一部で製造ロットなどによって変えることが必要なところ(パラメータ)だけを、ICのメモリ部分やプラッタ上の、SAと呼ばれる部分に書き込んであります」
特に、その製造ロットで使われている、ランク分けされた「プラッタ」と「ヘッド」の組み合わせ特性に合わせた最適動作条件とするためのパラメータを記録しているので、一致しないファームウェアを使ってHDDを動作させようとすると、思わぬ事態を招くことになってしまうのです。
「MBR」は、何度も同じ事を書くようですが、BIOSで認識された後に、OSを起動させるために一番初めに読みに行く情報で、そのHDDがどの様に使われているのか(区画:パーティションや、フォーマット形式など)を記録しているので、「区画構造情報」などとも呼ばれて、容量も内容も書式も決まっているので、ファームを書き込むことはできません。